本のご紹介

Hands-on ファームの子どもたちの姿や、日々の活動の様子が、一冊の本になりました。特別な配慮が必要な子どもたちの「心に寄り添うポイント」や、「表現を育てるコツ」なども満載です。ぜひ、ご覧ください。
インターネットの本屋さんアマゾン(Amazon)で注文できます。あおいはるの事業所にも在庫があります。 

「あおいはる」の日々
<障がい者と共に、地域で歩むということ>

NPO法人「あおいはる」代表・つるつとむ(著)
  1,375円(税込)/128ページ

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  「あおいはる」の日々
<障がい者と共に、地域で歩むということ>
NPO法人「あおいはる」代表・つるつとむ(著)
  972円(税込)/128ページ
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Hands-on ファームの子どもたちには、知的障がいや発達障がいがあります。どの子も優しさや豊かな感性をもっていますが、残念ながら、そのことはとてもわかりにくいのです。言葉がうまく話せなかったり、本人の意思に反して体が勝手に動いてしまったりで、一見、繊細な心を持っているようには見えないことが多いのです。
でも、じっくりと付きあっていくと、彼らの素敵な感性が見えてきます。見かけではわからない〈本当の姿〉が見えてくると、なんというか、惚れ込んでしまいます。その感動を、少しでも多くの方々と共有したい。そんな願いをもって、この本を作りました。(「はじめに」より) 

もくじ  (→クリックで表示)

第1章・「あおいはる」の子どもたち
(1)「切実な思い」に寄り添う…翔太君の号泣/出会い/畑から地域へ/甘えていい、泣いていい
(2)成長へのチャレンジを応援する…素敵な二人の友情/初めてのことには緊張/本当はがんばりたい/友だちがほしい/オレたち、KKコンビだろ/和人君から教えられたこと
(3)地域での〈支援の輪〉…人なつっこさの裏に/新しい環境で/〈支援の輪〉を作っていく
(4)気持ちの自己コントロールを支える…守らなくては!/親子のコミュニケーションがさらに進む/お母さんは、ちゃんと考えてくれている
(5)「地域での表現の場」という生きがい…アフリカンダンスサークル「ぽこぽこ」/いつも笑顔/入浴へのチャレンジ/タイコとの出会い
(6)ホンネが表現できると、心が軽くなる…「ボクが面倒を見る!」/やるべきことへのチャレンジ/中学校でのがんばり/「つるさん、こええよ」
(7)葛藤を乗り越え、仲間とつながる…葛藤を乗り越える/「つるさん あそびたい」/みんなとつながっていく/〈衝動性〉とどう向きあうのか

第2章・地域に広がるつながり~「地参地生」の願いを込めて
(1)「子ども食堂」の人々…子ども食堂とは/子ども食堂との出会い/〈点〉から〈面〉へ/〈居場所〉としての子ども食堂/ただものではない「おばちゃんたち」/「地参地生」の拠点
(2)中島眞由美さん(よしかわ子育てネットワーク・代表)…初めての出会い/志に向かって/中島さんを通じて、地域とつながる
(3)中原恵人さん(吉川市長)…あおいはるの立ち上げまで/福祉を重視する市政の歩み/今、そしてこれから

第3章・障がいをもった人たちから教わったこと~「あおいはる」までの道のり
(1)障がい者との出会い…通学バスのなかでの出来事/どうしてパニックを起こすのだろう?/こだわりを乗り越えるチャレンジ/雄太君の笑顔
(2)「相手から見える世界」に寄り添うことの意味…私が導かなくては!という気負い/宮川さんの異変/自己コントロールを手伝う/「彼から見える世界」に寄り添いつつ
(3)「福祉」というワクは、誰のため?…いつもボーッとしていた山根さん/夕陽を見ながら聞いた話/〈福祉〉って、なんだろう?
(4)本気で勉強しなくては!と思った出会い…新しい職場へ移ったわけ/小さな子どもがもつ可能性/本気で勉強するということ
(5)障がい者の中にある「乗り越えたい」という気持ち…感動の再会と思ったら/散髪でのパニック/ 採血を乗り越えた笑顔/増していく輝き
(6)手助けをことわり、一人でがまんしていた…「オレはだいじょうぶだから」/本当は困っていた/拾いタバコはやめてね/「信じる」ということ